不動産のバリューアップとは、価値の下がった不動産を再生し、価値(バリュー)を上げる(アップ)方法のことです。
建物は使っているうちに経年劣化や汚れ、設備の故障といった老朽化が進み、価値が下がっていきます。価値が下がった建物は利用者が少なくなりますから収益が下がり、不動産経営では大きなリスクとなります。このような場合に不動産の価値を再生させてくれるのが、バリューアップなのです。
バリューアップにはいくつかの方法があります。倉庫をオフィスとして使ったり、ホテルをマンションとして使うなど、建物の用途を変えるコンバージョン。改修工事を行って設備を新しくするリノベーション。
さらには内装を刷新するリニューアルなど、さまざまな方法で設備や建物の手入れをして、若返らせるのです。
マンションやアパートの賃貸経営でも、経年とともに稼働率が下がっていきます。
早め早めの対処が必要ですが、バリューアップで稼働率を再び高めることも可能です。よく行われる事例として、建物の外壁を新しくするといった外観のリフォームや、室内の改修があります。これらは費用はかかりますが劇的な効果が現れるので、稼働率アップに抜群の即効性を誇ります。
このほか建物周りの環境を改善する方法もあります。
自転車置き場やゴミ捨て場を改修・整備して使いやすくすることで、環境が美化され見た目の印象を上げることが可能です。建物周囲のバリューアップは、大きな費用をかけずに、高い効果が期待できる方法としておすすめです。
また昨今は省エネ、地震対策が建築物に不可欠な要素となってきました。
さらには高齢化社会に伴い、バリアフリー設備も求められています。政府も普及をすすめていますから、建物の耐震化、省エネ化、バリアフリー住宅への改修には、税金の優遇措置や補助金の給付など、奨励事業に積極的です。
これらの減税措置や補助金を活用すれば、低予算でバリューアップが実現するので、見逃せません。
バリューアップを効果的に実施するためには、手持ちの物件にどのような価値が求められているのかを把握して、ニーズに合った付加価値を高めることが大切です。最適なバリューアップによって稼働率が上がるだけでなく、不動産を売却する際にも有利な価格で取引ができます。
このような状況を背景に、ハウスメーカーや不動産会社もバリューアップ事業に力を入れています。
バリューアップを依頼するときは、こちらの希望をしっかりと聞いて、予算に合わせた施行を提案してくれる会社を選びましょう。そのためには何度も話し合う必要があります。
打ち合わせを面倒臭がらず、いつでも気軽に相談できる会社を見つけることが大切です。
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