不動産投資の対象として都心物件を選ぶか地方物件にするか決定する前に、それぞれのメリットとデメリットを考慮することが必要です。
都心物件の方が不動産投資に向いていると判断したものの、実際にはうまくいかなかったという例や、地方物件を投資対象とした場合に、地方都市を選んだけれども空室率がそれほど高くなく、収益を上げることができたという事例もあります。
都心物件であれば都心特有の良い条件もありますし、地方物件であれば都心にはない良さがあります。それぞれの特徴を理解して、比較検討することが大切です。
まず都心物件のメリットとして、空室率の低さがあります。通勤や通学の利便性が高い地域の物件であれば、空室率が低く入居率が高くなる傾向があります。
統計結果でも都心の入居率が高いことが明らかになっているため、入居率で選ぶなら都心の方が良いということになります。日本の空室率は23%となっていますが、東京の空室率は16%とかなり低いことがわかります。
回転率が高いため、原状回復に必要な費用が発生しやすいものの、ワンルームマンションなどの小規模物件の場合、費用が少なくて済むというメリットがあります。
デメリットとしては物件価格が高いため、実質的な収益である表面利回りが低いということが挙げられます。
地方物件のメリットは、物件そのものの価格が安いため、表面利回りが高いということです。表面利回りが高ければ、不動産収入はその分多くなります。
入居率にもよりますが、空室率さえ改善できれば収益は高くなります。一方デメリットとして挙げられるのは、やはり空室率の高さです。
地方は過疎化が進み、都心の一極集中化がますます加速しています。空室率はどうしても高くなるため、収益を確保するのが難しい地域もあります。さらに原状回復に必要なコストは都心と比較すると高くなるため、経費がかさみます。
都心物件と地方物件のメリットとデメリットを比較すると、都心物件の方がメリットが高く収益を上げやすいように見えるかも知れません。
注意したいのは表面利回りです。
不動産価格が高い都心では、家賃収入に占める不動産価格の割合がどうしても高くなるため、実際の収益は少なくなります。
地域にもよりますが、差し引くと地方とさほど変わらない場合もあることを覚えておきましょう。しかしながら都心にお住いの方であれば、物件を定期的に確認することができるため、管理面でのメリットもあります。
どちらにするかは投資家の居住地域や、収益性で見極めることが大切です。
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不動産投資情報局