不動産投資を成功させるためには、リスク対策が必要不可欠です。
不動産投資家にとっての心配の一つに、空室があります。空室が1件生じるごとに家賃収入が減少することを考えると、できるだけ空室を無くしたいと願うのは当然のことといえます。
別のリスクに、家賃滞納があります。
入居者すべてが家賃を滞納なく収めてくれることを期待しますが、突然のリストラや会社の業績悪化に伴う収入の減少で、家賃滞納してしまうケースも時折生じます。
キャッシュで不動産物件を購入していれば、多少のリスクがあっても影響は最小限に食い止めることができますが、銀行からの融資を元手に不動産投資を行なっている場合、債務の返済に影響が出る可能性があります。このようなリスクに対応するのがサブリースです。
サブリースとは、投資対象となる賃貸物件を他の不動産会社などに貸出を行ない、賃貸管理を任せることを指します。簡単に言えば又貸しです。
サブリースを利用するメリットとして、物件を一括で借り上げるため、毎月のリース料金が必ず入ってくるということが挙げられます。空室や家賃滞納に関わりなく家賃収入が確保されるため、賃貸物件のオーナーからすると、損失リスクが大幅に抑えられることになります。
さらに投資対象となる物件の空室が多く、なかなか部屋が埋まらない場合には、サブリース契約を結ぶことで、入居者募集を行なう労力や経費を削減することができます。
サブリースを提供する企業は不動産投資人気の高まりとともに増加しており、利用する投資家も徐々に増えています。前述のようなリスクを回避できるというメリットがありますが、同時にデメリットがあることも理解しておくことが大切です。
サブリース契約を結ぶ際には、家賃収入の10%から15%をサブリース会社に支払う必要があります。
家賃滞納保証や集金管理代行サービスを利用する場合に比べると、10%以上も経費がかかることになります。もし投資物件が人気の高いマンションで空室がほとんど生じない場合には、サブリースを契約するメリットは小さくなってしまうかもしれません。
サブリースを結ぶかどうかを考慮する際には、メリットとデメリットをよく考えて決定することが大切です。
契約する前に、サブリース会社の財務状況や評判なども確かめておくようにすると良いでしょう。
長期契約を結ぶ際にも注意が必要です。10年後の日本経済を見通すことができる人はだれもいないことを考えると、将来のインフレリスクなども考慮して決定することが求められます。
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不動産投資情報局