不動産投資のためにマンションやオフィスを購入したとしても、借り手が見つからなければ投資はうまくいきません。不動産投資で目指したいのが、満室経営ですが、現実的に考えて満室経営を行なうのはかなり難しいのが実情です。しかし中には満室経営を成し遂げている人や、それに近い状態を維持できている投資家も少なくありません。
満室経営を行なうには、投資家側の努力と物件を見極める力が必要です。そのためのポイントを掴んでおくようにしましょう。
不動産投資初心者が気を付けておきたいのは、不動産投資で原資が回収できるプランは、あくまで満室経営が続いた場合であるという点です。
不動産投資を勧めるパンフレットや広告には、得ることのできる収益が表示されていますが、収益はモデルプランに過ぎません。
不動産経営には、建物の維持費だけでなく修繕費用もかかります。様々な諸費用を引いた値段が収益になりますが、融資を受けて不動産投資を行なっている場合には、債務の返済分をさらに差し引く必要があります。
入居率も考慮しておくようにします。利便性や立地条件を考慮して、果たしてどれくらいの入居率が見込めるかを考えるようにすることが大切です。
満室経営を目指すには、オフィスが足りない地域を見極めて投資対象となる物件を探すことも必要です。
東日本大震災以降、東北地方の中小企業の企業活動が活発になり、収益も安定してきたため、東京周辺にオフィスを構えたいと考えている企業が増加しています。これらの企業は災害が少なく、しかも賃料の安い地域で物件を借りたいと考えています。
こうした条件に合致する物件であれば、満室経営も夢ではありません。情報収集を定期的に行って、より良い物件を探すようにすることが大切です。
満室経営の別のポイントとして、今後発展する可能性のある地域を見定めることも大切です。例えば東京オリンピックに向けて、都心回帰が顕著にみられるようになり、臨海地域ではマンションの入居率が上昇しています。
こうした情報をいち早く読み取ることで、満室経営に成功した投資家も少なくありません。
これ以外にも、新たに鉄道が開通することで利便性が向上する地域を見定めるということもできるでしょう。
注意したいのは、不動産会社から言われるがままに、物件や土地を購入してしまうことです。相手の口車に乗せられることがないようにし、自分で十分に物件の価値を見極めたうえで、決定するようにしてください。
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不動産投資情報局