不動産投資として物件を購入するなら、格安で手に入る競売物件が狙い目だと言われています。
競売物件とは、債務者が資金繰りに困って借りたお金が返済できず、担保にしていた不動産が売りに出されたものです。
債権者が地方裁判所に担保の競売を申請し、裁判所はこれを受けて不動産を差し押さえ、入札という形で競売にかけるのです。
競売物件は市場価格より低く評価されるため、相場の40%~65%で売買されるのが一般的です。しかし安い価格で売りに出されるのは、それだけの理由があるからです。これは競売のデメリットですから、購入前によく確認しておきましょう。
まず競売物件には売主がいません。
このため通常の取引では不動産会社が行うサービスを、買主が行わなければならないのです。
例えば、購入した物件にまだ人が住んでいる場合、立ち退き交渉をするのは買主です。また売主がいませんから、購入した住宅に欠陥があっても、誰も保障してくれません。競売物件は内覧ができないので、事前に自分の目で確認できるのは建物の外観や周辺環境くらいです。
欠陥住宅かどうかを確認する方法がほとんどないので、注意が必要です。
購入物件にこのような問題があった場合、立退き料や修繕費は買主が負担しなければいけません。
さらに名義変更による登録免許税や不動産取得税といった税金がかかりますから、苦労して競売物件を手に入れても、トータルで計算するとそれほど安くなかったという結果になる場合もあるのです。
競売物件の購入は、メリットとデメリットを考慮しながら慎重に検討することをおすすめします。
それでは、競売物件購入のおおまかな流れを説明しましょう。
不動産の競売は、期間入札と呼ばれる方法で行います。通常、約1週間の入札期間が設けられており、この期間だけしか入札できません。
競売物件の公示情報は、インターネットの不動産競売物件情報サイト(BIT)から確認できます。これはと思う不動産を見つけたら、3点セットと呼ばれる物件確認情報を閲覧して、詳しい内容を確認します。
3点セットとは裁判所などに用意されている書類で、1.物件明細書(物件の基本情報や売却条件など)、2.現況調査報告書(物件の現在の状況、住んでいる人がいればそのことも記載されている)、3.評価書(周辺環境や法的な規制、売却価格算出の根拠など)の3つをいいます。
競売物件は内覧ができませんから、この3点セットが、物件に関する情報源となります。
入札の締切日に間に合うように情報を確認し、納得がいけば入札を行います。入札に関する詳しい情報は、不動産競売物件情報サイトを参考にしてください。
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不動産投資情報局